しこ名 | 白竜(はくりゅう) |
番付 | 三段目五十九枚目 |
本名 | 白坂 湧人(ゆうと) |
生年月日 | 2005年11月6日 |
出身地 | 宮崎県延岡市 |
スポーツ歴 | サッカー・水泳・相撲 |
身長 | 182.4cm |
体重 | 145.8kg |
宮崎県延岡市出身。
延岡の豊かな大地に育まれ、幼少期から恵まれた体格だったことで、地元で盛んな相撲や柔道クラブから幾度となく勧誘された。
しかし、少年時代の白竜は意外にも、人前でお尻を出すことに抵抗があり、小学校卒業まではサッカーに夢中であったという。
転機は小学5年生の時。
わんぱく相撲大会で、並み居る優勝候補を圧倒的な力で打ち破った。この勝利がきっかけとなり、地元の北方相撲クラブで本格的に相撲の道を歩みはじめる。
中学校に進学すると、延岡相撲道場の一期生として入門。
ここでは、基礎の反復練習を徹底的に叩き込まれる。現在の、白竜の美しく安定した四股は、この時代に培われた鍛錬の賜物である。
土俵上での力強さとは対照的に、白竜は書道にも非凡な才能を発揮した。
幼少期から中学卒業まで続けた習字はなんと八段の腕前。初等師範の免許まで取得しているという、意外な一面も持つ。
母との二人暮らしだった白竜にとって、高校進学は大きな決断であった。
女手一つで白竜を育ててきた母。さらに、その母が仕事で不在の間、いつも白竜の面倒を見てくれた祖母の温かい支えがあったからこそここまでやってこれた。
中学生3年生の白竜にとってはじめての人生の分岐点となったが「行きたいのなら行って頑張りなさい」という母と祖母の温かい言葉に背中を押され、高校相撲の名門・静岡県の飛龍高校へ進学する。
飛龍高校では、恩師となる栗原大介先生をはじめ、角界で活躍する先輩たちとの出会いが、白竜の才能を大きく開花させた。
静岡県高校総体団体優勝、東海高校総体団体優勝、全国高校総体出場、全国高校相撲宇佐大会団体ベスト16など、輝かしい成績を収めた。
卒業後の進路では、大学や大相撲など多くの選択肢があったが、音羽山親方の熱心な誘いが、白竜の心を掴んだ。
何度も連絡をくれ、帰省時には宮崎まで足を運んでくれる親方の情熱に「この親方に、自分の相撲人生を懸けてみよう」と決意したのである。
故郷・宮崎への愛は誰よりも深く「宮崎で美味しいものは?と聞かれれば、永遠と語れる!」というほどである。
特に、延岡市にある『季節料理ふく福』の新鮮な海鮮料理ととろけるような和牛のたたきは、地元の人々が集う自慢の味だ。
また、宮崎名物チキン南蛮へのこだわりも強く、『直ちゃん』のタルタルソースをかけない定番のチキン南蛮は、他では味わえない特別な逸品だとか。
さらに、高校時代寮生活を送った静岡県沼津市の美味しい店にも詳しいなど、グルメの一面も持っている。
四股名「白竜」は、本名である白坂の「白」の文字と、敬愛する音羽山親方の四股名から「竜」の文字をいただいたもの。そして「勝」は、世話になった祖父から一字受け継いだ。
故郷の期待を背に、土俵で白星を重ね、昇り竜のごとく力強く上を目指す。