しこ名 | 鶴峰(かくほう) |
番付 | 序二段五十四枚目 |
本名 | 竹内 悠人(ゆうと) |
生年月日 | 2007年8月20日 |
出身地 | 香川県高松市 |
スポーツ歴 | 相撲 |
身長 | 173cm |
体重 | 110.0kg |
香川県高松市出身。
竹内家の長男として生を受ける。その後8人兄妹の長兄となるが、保育園に上がるまでは”おしゃぶり”がないと母親の指を離さないほどの甘えん坊だったという。
実弟は同じ力士の讃岐竜(さぬきりゅう)である。
幼少の頃より持病を抱えていたが、家族の深い愛情に包まれ、心身ともに健やかに成長した。
<左が鶴峰、右は弟讃岐竜>
アマチュア相撲の選手であった父から、物心つく前から相撲の手ほどきを受ける。当初は辛く厳しい稽古に抵抗を感じていたものの、小さな体で大きな相手を打ち負かすたびに、その胸に確かな喜びと相撲への熱い想いが芽生え始めた。
高松市立龍雲中学校に進学すると、地元香川県出身の元十両・五剣山関の指導を受ける機会を得る。
この頃には、学業よりも相撲の世界に深く魅了され、専門誌を隅々まで読み込むほどの熱中ぶりを見せた。中学三年時には、軽量ながら香川県大会個人準優勝という輝かしい成績を収め、個人・団体両方で全国大会への切符を手にした。
進路について考え始めた矢先、偶然目にした横綱鶴竜の引退会見での言葉が、鶴峰の心を強く揺さぶる。
「自分の経験を押し付けるだけじゃなくその子にあった指導をしていく」。
偉大な横綱の言葉は、彼が理想とする師匠像と重なり、抑えきれない衝動に駆られた。
すぐさま、開設されたばかりの音羽山親方(元横綱・鶴竜)の公式SNSに、熱いメッセージを送る。
自らの手で未来を切り開こうとする鶴峰のひたむきな行動は、音羽山親方の心を動かし、遠く香川の地まで足を運ばせた。
「自分の一番最初の弟子」
その言葉に隠された喜びと決意を感じながらも、会見での言葉が決して飾りではないことを肌で感じ、鶴峰は入門を決意する。
2023年、音羽山親方が陸奥部屋付きの親方であったため、陸奥部屋に入門。
序の口から関取まで多くの力士が一堂に会し厳しい鍛錬に励む環境の中、鶴峰はなかなか増えない体重に苦悩しながらも、毎日の食事とトレーニングに励んだ。
<入門したて鶴峰、70㎏に満たない身体>
<なかなか増えない体重のために連日の食トレ>
2024年、陸奥部屋の解散と音羽山親方の独立に伴い、新たな場所へと移籍する。
入門二年目という早い段階での移籍、そして複数人の弟弟子たちの入門など、相撲以外の面でも多くを経験する。
同年夏前、長年の目標であった体重100kgの壁を乗り越える。
敬愛する親方の名に泥を塗らぬよう、人以上の努力を重ね、いつの日か故郷に錦を飾るべく、稽古に明け暮れる日々を送っている。