若者頭｜福ノ里

岩手県九戸郡軽米町出身。
中学から野球をはじめ、岩手県立軽米高等学校進学後も野球部に所属。
在学中に二十山親方（元関脇・青ノ里）を紹介され、中退し立田川部屋に入門。

1978年7月場所に初土俵を踏み、翌9月場所に序ノ口優勝を果たすなど、その頭角をあらわす。

以降、順調に番付を上げて行ったが、小兵だったため、幕下で長く苦労した。
得意の右廻しを取ってからの寄りを磨き、小兵に対する強さも相俟って1988年9月場所から6場所連続して勝ち越しを続け、1989年9月場所に十両に昇進する。

しかし、十両では本来の相撲は取れず5勝10敗の成績に終わり、1場所で幕下に陥落した。
幕下に陥落してからも常に幕下上位で相撲をとっていた。

1993年5月場所後引退。
同時に、日本相撲協会に若者頭として採用され就任。

若者頭としても立田川部屋所属であったが、師匠が2000年9月定年を機に閉鎖が決まり、所属力士とともに陸奥部屋に移籍する。
陸奥親方の下、長く新弟子の育成にも貢献する。

2023年4月陸奥部屋の閉鎖を機に、音羽山部屋へ移籍。

日本相撲協会において裏方業務をこなしつつ、部屋の力士の養成を精力的におこなう。

料理が好きで、特に魚料理の腕前はピカ一。数十キロの大きな魚でも自ら出刃包丁を持ってさばく。また、漬物や料理に使うタレなども材料選びからはじめるほどの凝り性でもある。